5分もすれば飽きてくる。
早いなあ~もうちょっとがんばれないかな~?
って周囲の大人は思う。

ず~っとピアノや机の前に座っていられても、
全く思考は違うところに行ってしまって
頭に入っていない。
これも飽きてるのといっしょ。

ぼんやりするのも、やたらとしゃべるのも同じ。



メロディアが発達障害の子どもたちのレッスンを
受け入れるようになって20年近く。

結論から言えば、集中力が低いことは、
発達障害のある子どもたちに
多く見られるというだけで、
定型発達、グレーゾーンに関わらず、
人それぞれだということ。
障害があっても、集中力の高い子は
いくらでもいます。

ぶっちゃけ、「集中力は?」と聞かれて、
「自分の好きなことをしている時は
話しかけても気づきません。」
を、ご自身の望む集中力だと捉えている方は
あまりいないと思います。

それは、「自分の好きなこと」限定だからです。
周囲の大人が、まずやってほしいこととは
違うことだからです。
(やりたいことをやらせるのは大賛成です。
そこから集中力を引き出すことができるし、
創造力を培うことができます。)
でも話がそれるので、このtopicはまた今度。



そこで、あれこれと音楽療法や自閉症スペクトラムを
学んで来た中で、紹介されているもの~私の試してみて
効果があったと思うことを紹介します。

よかったら参考にしてみてください。


まず、
1、やらせたいことを5分刻みにする。

5分て早いんですよ。
大人にとっては、、
でも、やりたくないことをやってる子どもにとっては
5分はとっても長いんだと思います。

15分ドラえもんは見続けられるのに、
15分計算問題をやりなさい!
ピアノを弾きなさいと言うと、
「え~~~!?何回~?」が返って来る。


例えば、まず、20分、集中してやることの
計画を立てます。

計算問題
漢字の書き取り
ピアノ

があるとしたら、20分では3つは終わりそうにないけど、
先に、今日の宿題はこれだけね、と、何をやれば
終わりになるか伝えます。見通しを伝えます。

タイマーをセットして、
「ピピピが鳴ったら終わり!」とゆって
スタートします。なるべくゲーム感覚で
楽しそうに話します。

5分経って終わってなくても、終了にします。
本人がまだやれそうでも、欲を出さず終了にします。

「もっとやれるのにぃ~」と言っても、
喜ばずに終了です。

その時の気分で、出来たり出来なかったりが
ないようにするため、もうひとつは、
限られた時間の中でやる習慣をつけるためです。


次はピアノを5分。机から離れます。

次は漢字を5分。

もう5分残りました。
そしたらタイマーを止めて、子どもに尋ねます。
「あと5分しかないけど、どうする?
計算が少し残ってるね。どうしようか?
それともピアノ弾く?漢字進める?」

自分で決めさせて、実行させます。

この5分を7分に、10分に、そこは年齢や様子を見て
設定してください。

20分と約束したら、それ以上は何も言わず終わりにします。
きっと遊びたいので、好きにさせます。


ただし、終わってないことを伝えて、これも先に
「どうする?」と尋ねます。
たいがいの子が、「後でやる。」と言うので、
時間を約束します。

そして、時間になったら声をかけて
いっしょに取り組みます。

自分で決めさせる。
自分で決めたように思わせる。
(実はそうでなくても)
指示をされることが嫌いな子には、
特にこれが有効です。

自分で決めたことは責任を持って
最後までやる!も同時に習慣付けていきたいです。




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