バイエルさんとブルグミュラーさんは、
実は1806年生まれの同い年。

ブルグミュラーのように、「アラベスク」とか
「なぐさめ」のようなタイトルをつけて
情感豊かな曲集に仕上げたのに比べ、

番号しか書かれていないバイエルが
発行されたのが1850年。

この辺の音楽史を知るのは面白い


いつだっけか読んだ
「センスは知識からはじまる」(水野学さん)
の本の中にも、学校の美術の時間に
美術史を教えないのは本当に残念だと、
切々と訴えられていたのが今ごろになって
よぉ~くわかります。

少し話がそれますが、この本は

【センスのよさとは
ミステリアスなものでもないし、
特別な人だけに備わった才能でもありません。
方法を知って、やるべきことをやり、
必要な時間をかければ、
誰にでも手に入るものです。】

っていうはしがきから始まります。


ピアノレッスンに置き換えると、
先生についてテキストの学び方を覚え、
練習して実行し、時間をかけてコツコツと・・
っていう感じかなー?

特に〈必要な時間をかける〉は大事です。
一気に頂上までワープで到達する方法は
存在しません。



バイエル学習期間は、
初心者にとって長いものです。

最初の方はすらすら進んでも、
後半に近づくに従って、1-2回では
合格できなくなってきます。

終了まで後半あと10個、
くらいまで迫って来ると、
早く合格して次の曲集に行きたくなるので、
みんな今まで以上に一生懸命練習してくれます。

でも、なかなか成果が上がらないので、
(難しくなる=楽譜からの指示が多くなる)
焦る気持ちが強くなります。


で、最近、私は子どもたちによく言うのです。

バイエルさんは、もうずっと昔に
お亡くなりになってるの。
だから、○○ちゃんに直接教えてあげたくても
できないでしょう?
ここでiphoneでバイエルさんの写真を見せる

子どもたちはみんな真剣な顔でうんうんと頷きます。
(先日、バイエルさんの写真に迷わず合掌した子がいて、
爆笑と同時にジ~ンとする


楽譜は世界共通。
楽譜はバイエルさんからの○○ちゃんへのお手紙。

だから、音だけじゃなくて、記号もよく見ないと
いけないんだよ。
それでも時どきわからない時は、
先生がバイエルさんに頼まれてて、
どんな風に弾いたらいいかお話するんだよ。

だから、じゅんこ先生が〇してるんじゃなくて、
バイエルさんが〇くれてるんだよ。

これは本当に、どの先生も一番念頭に置いて
ご指導されている内容だと思います。
どんな風な音を要求されてるか?
その音の出し方を初心者の頃から伝えることは
とても大事なことだと思っています。

もっと深く読み取れるように、
そして、ひとり一人にあった伝え方ができるように、
勉強を重ねていきたいです。




ちなみに、バイエル発刊の1850年と言うと、
日本では
1853年黒船来航
1858年安政の大獄

こんな風に、その頃のヨーロッパの音楽史を
日本の出来事と比べるのも、
文化の違いがよくわかって面白いです。


MSM%207-thumb-670x502-130031


世界最古のピアノだそうです。
どんな音するんだろ?



       


さて、緊急事態宣言も解除され、
学校も始まるみたいですが、

メロディアは今までどおり気を緩めず、
手洗いマスク換気を徹底させながら
レッスンを継続していきます。

みなさん、どうかよろしくお願いします。
m(__)m



今も、そしてこれからも、
どんな時期にあっても、
どんなことでも、

きっと必要な出来事だったと
ありがたく受け取れるよう、
一日を丁寧に生きていきたいです。


先の、そして直近の予定が不透明になって
しまったみなさん。
特に春入学の学生さんや
就職をされる予定だった皆さん。

どうかそのままでvisionをあきらめないで。

丁寧に生きる毎日は、必ず次の未来へ繫がります。