チョコビスケット(ちょこび)っていう名前を付けて
スタートした子どもたちの作詞作曲の
クループレッスンも、早や4年近くになりました。

メロディアのレッスンは、全部自分できるようになること。

・作詞
・作曲
・アレンジ


今、チョコビでどんなレッスンをしているかを
ご紹介します。


・作詞
ABサビに分けて作詞をすることは
できるようになりましたが、
フルの尺になると言葉に詰まってしまいます。

でも経験の少ない年齢(もしくは大人になっていても)
自分の経験したことやイメージだけで
詞を書くのは難しいと思います。

そこで今、ずっと宿題にしているのが
自分で好きな文学作品を選び、
その中から、心に残った言葉や、
難しい表現だけど面白いな、と思う文を
ノートに書きだしてゆく作業です。

普段の生活で、ネタ帳を作ることは難しいかも
しれないけど、こんな風に言葉のストックを溜めて
おくことで、いざ書こうとしたときに、言葉を見つけたり
言い換えたりして、使うことができます。

そこからイメージを膨らませることも可能です。

それから、周囲をよく観察するのも大切。
友達が1本の指にピンクのマニキュアをしてるのを
見つけた。いつもそんな派手な子じゃないのに。
もしかしたら誰か好きな人ができたのかな?
ピンクのマニキュアって恋が叶うおまじない・・?

こんな風な想像をしてみる。


みんな、がんばっています。
表現の幅が膨らむことを期待しています。



・作曲
流れのあるメロディを作ることはできるのですが、
音符が4分、2分、8分あたりにとどまることか多いので、
jpopによく使われているシンコペーションを
うまく使う練習をしていきます。

跳躍力のあるメロディを作ることが課題です。



・アレンジ
さて、今、集中的にやっているのが伴奏付け。

最初、チョコビの子どもたちは、伴奏が
その曲の方向性を決定づける、ということに
なかなか気づけませんでした。

例えば「かえるのうた」
*同じメロディで3曲弾いてみます。⇃

聴いてみてください。

1曲目はみんながよく知ってるかえるのうた。
2曲目は、全くメロディは同じだけど、
短調に変わってしまって、少し悲しいかえるのうた。
3曲目は、ちょっと都会派のかえるです。

全部メロディは同じです。
でも、伴奏(コード)を変えるだけて、
自分の表現したいかえるのうたに、
より近づけることができます。




では、どうやったら適切なコードが
つけられるようになるんでしょう?

それにはまず、日々、音楽を聴いてストックを積み重ねる。
(とても大事)
シンプルなメロディにコードを付ける練習。
(作曲は、この反対の練習をしていきます)
2小節のモチーフを膨らませ、メロディとコードを
同時につける練習。


など、いろんな方法があります。
適切なコードかどうか?は、私が聴きます。
判断に迷う時はアドバイスをしますが、
原則、コード付けは理論から入ると失敗するので、
最初は教えないことにしています。

まず、自分の耳。
どの方向に行きたいか?(これはリスニングの積み重ね)
そして、たくさんのコード付けの練習問題をやっていきます。

ナントナク、伴奏が思い浮かび、そのコードを
探れるようになったら、しめたものです。

*リスニングは、2000年~直近の曲だけではなく、
70年代~90年代、外国の曲も聴きましよう。

ただし、チョコビは歌ものを作る時間なので、
左手でベースの単音、右手でコード、
メロディは自分で歌えるように練習途中です。

いつもメロディをピアノやパソコンで作ってしまうと、
音域が広いので、とんでもなく高かったり、
ブレスのない、歌い難い曲になってしまいます。

歌ものは歌いながら作る!が基本です。


みんな、簡単なコードなら、できるようになってきました。

今回は、私がメロディを作ったC,G,D,A,Eのkeyの曲に
コードを付けてきます。
♯4つまで。とりあえず3コードで。7thもありです。

急にできなくていいのです。

2桁や3桁の算数の掛け算、割り算、
最初は何回も、たくさんたくさん毎日練習したでしょう?

コードを覚えて弾けるようになって、
適切な伴奏付けができるようになる過程は、
それとまーったくおんなじ!


ピアノレッスンとはまた違った、
厳しくもクリエイティブな?時間を過ごしています。

さらによりよいレッスンにできるように
がんばりたいと思っています