ピアノ演奏は主に「視覚」と「聴覚」の
バランスで成り立っています。

このふたつがバランスよく機能すると、
譜読みが速くなったり、
音を聴き分けて演奏の表現を高めることが
上手くできるようになります。

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ただし個人差、年齢などで、どちらかが優っていることも
よくあります。

例えば、視覚優位の人が教則本を練習した場合、
(技術や練習量は別として)
譜読みは早いけど、譜面からずっと目を離すことができず、
流れるようなレガート弾きになり難いことがあります。



↓これはハノンの12番。
最初はラから始まっていて、次はド。
6度のインターバルになっています。
(インターバル=鍵盤から鍵盤までの距離)

1小節目の最後のドから、次の2小節目の頭は
シになっていて、7度のインターバル。

ドとソの5度のインターバルに慣れてしまっていると、
間違いやすい音です。

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視覚優位の人は、間違えないで弾けるように
なるまでの時間が早いのですが、
ずっと楽譜から目を離さずに弾いてしまうので、
なかなかレガートの速弾きに到達しません。

(もちろん、長い期間弾いていると、
見ていても見ていなくても、速弾きできるように
なって来ることもあります。
その場合は、音名を読んでいるのではなく、
音の上下を見ていることが多いです。)


1.まず、1小節目だけくり返し弾きます。
覚えるまで弾きます。

2.だんだん速くします。(譜面は見ません)

3.弾けるようになったら、2小節目に繋げます。
覚えるまで弾きます。譜面は見ません。

4.2小節をくり返し速弾きします。

5.これを3小節、4小節と増やしていきます。

上行パターン全部でも、10分もかからないと思います。

下降も同じように弾きます。

時間がかかるのは最初だけです。

楽譜からなかなか目を離せない人、
レガート弾きが苦手な人は、
この練習方法を試してみてください。

間違えないで弾いただけでは、次に進めません。
その時の課題を克服する必要があります。


そして、バイエルの譜面です。91番。

オレンジで印をつけている所。
上記のようなハノンの練習の仕方をしていると、
克服しやすいのです。

同じパターンが続いた後、オクターブ離れたり
6度下に行ったり。
応用できるところが出てきています。

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音の粒をそろえたり脱力で速く弾いたり、と、
HANONの課題はいくつかありますが、
こうした変則的な音階が出てきたときは、
よりしっかり弾き込んで、曲に繋げて行ってください。


指の訓練をしている、という気持ちよりも、
脳に伝える、脳を鍛えようとするイメージで。

そして、記憶する。「覚えよう!」です。