バイエルは退屈だとか難しい、とか、
昔からよく耳にしてきました。

バイエルで挫折しないように。。と、
いろんな楽譜も生まれました。
今も、新しいアプローチを試みる楽譜が
たくさん出版されています。

でも、私はバイエルが好きです。
子どもの頃は、そんなに面白いとか
楽しいとか、感じた記憶はあまりないけど、
いっぱい練習して、速弾きができるようになった
時の喜びは、今でも覚えています。

どんな楽譜にもメリットデメリットがあって、
それを補いながら進めて行くことが大切です。

いずれにせよ、最終目標がショパンでもベートーベンでも、
テキストが違うということは、山登りの方法が違うだけで、
目指すところは同じ。
せっせと練習して、山を登らないといけません。

メロディアも、何冊かのテキストを生徒さんによって
使い分けていますが、どのテキストも
効率よく使って行きたいと思っています。


さて、バイエルも半分を越えたあたりから、
Aメロ、A'、B、Aや、ABAの構成など、
はっきりとしたメロディが多くなってきます。

ほのちゃんも中盤を越えてから、
「このメロディ好き」と、よくゆってくれるようになりました。

好きとゆってくれるメロディは、だいたいBメロ、
サビにあたる部分なのですが、
雰囲気が変わるところが、素敵だなあ~と
思うそうです。

IMG_4930


お手本を弾いて、右手と左手が重なって
Aとは違うメロディを作って速く流れると、
動画を録りながら「わーステキ!」
とゆってくれます。

私は、ずいぶんたくさんの子どもたちと一緒に
バイエルをやってきましたが、
「このメロディ好き」とゆってくれた生徒さんは
ほのちゃんが初めてです。

バイエルさんも天国で、
どんなに喜んでくれてることか・・

さらに、学校の音楽の時間で聴かせてもらうクラシックは、
「次にどんなメロディが出てくるのかな?」
って、予想しながら聴いているそうです。

すーごーいー

それが意外な音に変化していったり、
予想を裏切って何度も同じメロディが出て来たりするのが
とても楽しいんだそうです。

これは教えてできることじゃないんだけど、
ぜひ、身につけてほしい能力。
想像力を駆使しながら聴いているので、
いつか企画力にもつながっていくのではないかと
期待しています。

FullSizeRender