知的発達遅延の子どもは、
同じ年の子どもと比べると
年齢に応じた理解力は低いものですが

例えば7歳で3歳の知力という
医療機関の診断でも、

実際の3歳よりも、実はわかっていることも、
できることも多いものです。

この、今、何ができて、何ができないか?
その振り幅を掴むことが、その後のレッスンを
スムーズにします。
これは、小さな子どもたちのピアノレッスンも同じです。

長くいっしょにいればわかってくることもありますが、
それでは時間がもったいないのと、

把握できずにレッスンを進めてしまうと、
「なんでできないのかな?伝わらないのかな?」
と、途中でレッスンが滞ってしまうのを
できるだけ避けたいのです。


性格、性質、能力と3つに分けた場合、
能力を推し量ることが一番容易なので、
私はまず3ヶ月以内という目標を立て、
「ピアノを弾かせる!」ことを目的とした
独自のセッションをスタートさせます。

ピアノを弾くことで、様々な能力を向上させよう!
は、世間でもよく言われていることですが、

でも、その逆もまた真実で、マナーを身につけ、
話を聞いて理解して柔軟に動く、という、
知的な向上が、ピアノへの導入をスムーズにしてゆきます。


対象となる子どもたちの能力を早く知るために
便利なのが、幼稚園小学校受験の指針としている
カテゴリー。これは本当によくできていると思います。

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これを細かく市販のプリントなどで確認していきます。

出来ない所は宿題にしたり、
また時間を置いて取り組んだりします。

ここが大事なのですが、プリントはあくまでも確認。

子どもたちが経験体験したことのストックを、
平面で再現しているだけと私は考えているので、
出来る限りお家で体験していただけるように
お母さん方にお願いをしています。

体験経験の量=知的発達 

自分の中に取りこむ(言い換えると記憶)能力に
個人差はあっても、鳩を見ていないのに、「鳩」と
プリントで写真を見て記憶させても、
生きた知識にはなりません。



次に、私が5-6年かけて作ったチェックシート

時どきブログでも紹介していますが、
上記の内容に届かない子も含め、
今の状況を少し厳しい目に〇か✖かで
お母さんにチェックしていただき、
これを目標に進めてきます。

最低これだけは!というラインにしていますが、
発達障害のある子どもたちや小さな子どもたちに関わらず、
年齢の高い子どもたちにも、〇にならない所があるか
チェックしていただけると、役に立つのではないかと思います。


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言語・知識は、リズム感に繋がっていきます。
言葉数の少ない子よりも、流ちょうにペラペラと
話す子、しっかりと文が組み立てられる子の方が、
全体にリズムがしっかりとれます。

話す時のブレスの位置、呼吸の予測、
吸いこむ空気の量の調整など、
ふだん私たちが無意識にしていることは
「リズム」を持っています。

ここにヒントがあると考えています。


数量は楽譜や理論の理解のために必要です。

正しい姿勢で長時間(30分くらい)座るためには、
ここに書かれていることも大事です。

コミュニケーション能力はもちろん、
ご家庭での取り組みは、大きな効果を上げます。


スタートした頃は、こうした取り組みをしながら、
歌ったり、簡単なメロディを弾いたり、
指番号を覚えて指示で動かしたり・・と、
徐々にクレッシェンドしていきながら、
本格的な導入へと移行してゆきます。