発表会は通過点です。

今回、どんな曲に挑んでいても、
これまでの練習の積み重ねの集大成。
ひとつの区切りです。

この時期からは、弾き込みを通して、
ブラッシュアップしてほしいと思います。

発表会をクリアしても、ピアノ人生は終わりません。
音楽への探求心を忘れず、がんばってほしいと
願っています。

とても良い機会なので、
これからしばらく時間の許す限り、
「深く練習する」ということはどういうことなのか?
どんな考えを持ち、
どんな取り組み方をしてゆけばよいのか?

レッスン中では伝えきれない部分も含め、
Gerald Klickstaeinさんの著書も参考にしながら、
綴ってゆきたいと思います。

ピアノだけではなく、歌も曲作りも、
勉強にも、多方面で参考にしてください。



★身につかない練習★

身につかない練習の例として、
例えば数学の試験のために詰め込み勉強をしたとします。

試験には合格するかもしれないけど、
せっかく覚えた公式も、生かす機会がなければ
すぐに頭から消えてしまいます。

例えば、発表会の時だけ練習がんばる。
発表会の曲だけ練習すると、
知識も技術も身についていかないですよね。
それと同じです。

ふだんから、運指や姿勢、音の響きに注意を払う。
・・などの細やかな練習ができていることが大切です。

自分の技術や知識が、確かに変化したという実感を
得るためには、学んだ知識で自分が変わったときです。

音楽で言えば、一つひとつが生命力にあふれた
音になった時です。

そのための、「これだ!」という唯一の正しい練習方法は
実はないのだけれど、

まず、物事を深く知ること。
効率の良い練習をすること。
そのためのノウハウ。

これを分析してゆきます。

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