ブルグミュラーから上に行くと、
初見でどのくらい間違えずに譜読みをしてくるかが
合格までの時間を決めます。

音の間違い、リズムの間違い、
そして多いのが、指番号の間違いです。

ブルグミュラーさんが、
ツェルニーさんが、
それぞれのテキストでこう弾いてね、
と指定していることが練習です。


実は私も子どもの頃、指番号通りが
とても苦手でした。
指番号を間違えて弾くと、
横に座っている先生が
「ここ、違う。」と、赤で丸をつけてくれましたが、

別にいいやん!私は2より3が弾きやすいもん。
と口には出しませんでしたが思っていました。
ダメダメな生徒でした

だから初見時に指番号を細かく見ることは
あまりなくて、直されてから直してました
先生も、なぜ?番号を見なくてはいけないか?
教えてくれませんでした。
先生に対する依存心が高かったのかもしれないし、
小さい頃からやってる延長で、弾くことに無意識に
なっていたのかもしれません。

ここら辺は、もうあまりに昔のことなので謎です

ただ、ちゃんと何故?を教えてくれていたら、
もう少し納得して練習できたかもしれないと
今は自分が先生になってみて思っているのです。

子どものタイプにもよりますが、
~しなさい。と言われて、無条件でハイ!と
動ける子と、
しっかりした理由付けをしてあげて納得した方が
前向きに頑張れる子がいます。

何度も同じミスをする子には、
ぜひ、なぜ?そうしなくてはいけないか?
その方がいいのか?
納得するまで教えてあげてください。

それだけが原因とは言い切れませんが、
案外そういったことが原因となっていることも
あると思います。


今、私は、初見時に間違えずにしっかり見ることが
合格を早めるのと同時に、
指番号通りに弾く大切さを伝えるようにしています。

jazzでもpopsでもオリジナル曲でも、
自由に弾いていいものは別ですが、
それらの曲を弾くためにも、
やはり速く指を動かすためには、
それぞれのテキスト編集者の指示で
いろんなパターンを練習しておくことが必要です。

その通り弾くと音の流れが良くなります。
何べんも間違うところは、譜読み間違いを
疑ってください。



これは私が何人かの子どもたちに、家での初見時に
しっかり譜読みすると、ピンクの丸の合格までが
早いことを図にして説明したものです。

1-2週間違ってきます。

これは算数国語にも言えることだと思います。
チャチャっとやってしまいがちな子には、
こうしてそのたび図式化して説明してあげると、効果があります。


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