論理的思考を創る


クラシックを弾くことは、
作曲家が細かく指示した楽譜を
弾くということです。

楽譜はひとつの物語のようで、
どこでどのように展開するか?

EX:調の変化、テンポの変化、
拍子の変化、曲想の変化、、などを通して、

いろいろな情景が盛り込まれています。


それをどう組み立てて弾くか?
考えなくてはいけません。

それが構成を考えるということであり、
表現するということです。

だから弾いているときには、
今弾いているところだけではなく、
全体の曲の構成を考えながら弾いています。


私はバイエルの最初の簡単な頃から、
この「構成」を見つけ、考える訓練を
してもらっています。

A-B-A なのか、A-A'-B-A' なのか、

しっかりと認識して練習した方が効率が良く、
構成力が育っていきます。

同じところを見つける、
違うところを見つける、似ているところを見つける、

ことで、

1曲を、視覚からわかりやすく捉えることができる。

だらだらとした塊りの曲のイメージではなく、
展開に添った、活き活きとした表現力を生み出すことができる。

4小節もしくは8小節に区切られることで、
初心者は練習しやすい。

からです。


構成力を培うことは、
他の学問の場面でも大切な要素です。

さらにピアノは、
譜面を見て理解し、構成を頭に入れ、左右別々に弾き、
音を間違えないで流れよく、キレイな音で弾く。

とても素晴らしく、難しく、他の楽器の追随を許さない、
総合的な生きる力をつけることのできる楽器です。



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