そんな4年5ケ月のメロディアさんなんて
まだまだじゃん

っていう

メロディアがメロディアになる前からの、
メロディアのヒストリーとも言える

メロディア歴15年?16年のけいくん

長いこといっしょに
ピアノを弾いてきました。

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最近では
会社でこんな表彰もされたらしく

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載せていいの?ってたずねる私にも
「はい、ぜひ!」
仕事も順調でがんばっています

発達障害の子どもをお持ちのご両親にも、
とても励みになりますね



でも私から見たけいくんのすごいところは、

先日もベートーベンのソナタをレッスンしていて、
けいくんが弾いている横から

「pピアノ~ppピアニシモ~pppピアニッシシモ
ってなってるところ、
テンポ落ちていってるよ!」

って言いました。

これは譜面どおりの指導です。
すぐ直りました。


ところが、
テンポを一定に保とうと意識したせいか、
今度はジャストの弾き方になってしまい、
先へ向かって進むメロディの流れが
止まってしまいました。

また横から言います。
ほんまやかましせんせ(笑)

「拍の頭、ジャストで弾かないで、
テンポを変えないで、(ここが難しい)
気持ちを少しだけ前倒しにしながら
流れを作って!」

って言うと、なんとまあ
すぐに演奏が変わる。
私のイメージの音と流れになる。

ほしい音が
即!演奏になって返ってくる。

これってとてもすごいこと



高機能自閉症だから?
自閉症の人はそんな能力があるから??

ちゃいます。
誰でもできるようになります。

とにかくいつも、
こつこつよく練習しています。
だから少々横から何か言われても
ブレないで弾くことができる、

余裕があるから聞ける、

そしてピアノが好きです。


それから
長年のレッスンで培ってきた
私との呼吸もあると思います。


それから私の話をしっかり
聞いてくれるようになりました
「あ~そっか~、なるほど~」
の返事が多くなりました

あぁ。。
どうやったら私の話を聞いてくれるように
なるんだろう?
いつかそんな日は訪れるの?
・・・と悩むこと〇年・・笑

初めて出会った自閉症の壁は、
当時の私には高かった。


でも、その頃は
全く想像もできなかったことですが、
訪れましたね、ついに。

本人曰く、突然に
「人の話、聞こう」と思ったんだそうです。

それまで十数年、
ご両親からなんどもなんども
「人の話を聞きなさい。」
と言われ続けたそうです。

きっかけはなかったそうです。

たぶん・・
片栗粉が最後の水の一滴で
透明になるように、
ポツン!と一滴の水の落ちる瞬間が
来たのでしょうか・・?


でも私はまだまだ
けいくんの良さを引き出したいと
思っています。

教えられてわかること以外にも、
自分で体験して理解していってほしいな、
と思うこともあります。
ピアノ以外のことでも、
演奏につながる大切なことはたくさんあります。

なかなか自分では体験する機会を
作れないと思うし、
新しいことに飛び込むより
パターンのある生活の方が
心地よいのだな、と、見ていて感じます。

でも、まだ若い。

これから少しずつ、
働きかけていけたなら、と思っています。