今、子どもたちが弾くピアノ譜を、
順次アレンジしています。

バイエルなどの教則本をコツコツ仕上げていくことは
とても大切なことです。
でも時には「自分の弾きたい曲にトライする
というのも、やりがいがあって楽しいことです

大人なら、自分の弾きたい曲を自分のレベルに
合わせてセレクトすることも可能ですが、
まだ技術が追いついていない子どもに合った
楽譜は、なかなか見つけることができません。

それに簡単な楽譜は、アレンジが良くないものもあって、
弾いてて楽しい気持ちにはなれません。
それでは自分の好きな曲を弾く意味がないですよね。

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時には、こんな手書きも。
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ピアノの先生の役目は、テクニックや理論、
表現力や演奏におけるマナー、教わる姿勢など、
多種多様ですが、その中でも大切なことは、
「ピアノを好きになってもらう」ということだと思います。

練習の好きな子、あまり好きじゃない子、
指の力の強い子、弱い子、
楽譜を読むのが得意な子、そうじゃない子・・と、
子どもたちはみ~んな個性にあふれていますが、
どの子もみんな、上手くなりたいな・・って
思っているはずです。
できればあまり苦労せずに(笑)

でも、努力を続けるとどんな素晴らしい嬉しい結果が
訪れるのか、経験値の低い子どもたちには
それを想像することができません。
もし味わったとしても、そのモチベーションを維持するのは
大人に比べて大変だと思います。

なので、発表会やワークショップなどで、
褒められる機会、がんばる機会、音楽を楽しむ機会を
持てるようにするわけです。
DVDを撮って、自分を客観的に見る機会を作るわけです。

ただ、そんなイベントはいつもいつもやれるわけじゃない。

そんな時、「自分の弾きたい曲を、ちょっとがんばって
弾いてみる」という経験をしてもらうのです。
褒める、励ます、時には叱りもしますが、応援もする。

超簡単にも超難しくもできる楽譜ですが、
その子の実力+α・・ここのサジ加減が難しいところです。
子どもが弾くからと言って、キレイじゃない音はいやです。

ということで、大げさに言うと、世界でたったひとつの、
その子だけのオリジナル楽譜ができる、ということになります。

なかなか一度に大量生産できないのが残念ですが、
4月は5曲作りました。
まだの人は、弾きたい曲ゆってね。
もちろん、バイエルもしながら進めていきます。


楽譜作成ソフトが出来て、とても綺麗な楽譜を
パソコンで作成できる時代になりました。
本当に、時代の進化は、音楽にとって素晴らしい革命です。

私も弱みと強みの入り混じるミックスなやつですが、
作っている子の顔を思い浮かべながら、
その子のピアノを弾く手を思い浮かべながら
譜面を作っているとき、これが私の強みだな・・と
おこがましくも感じます。
なので、そっと自分を褒めてあげます。

そしてまだまだテンコ盛りの弱点を補強すべく、
今日もがんばるぞー\(^o^)/って思うのです。