大人のレッスン生のみなさん

今度の楽譜の中には、pp、p、mp、mf、f・・とか、

1、2小節単位で動く
細かいクレッシェンドやディクレッシェンド
強弱記号(ダイナミクス)がついています。

で、全体のバランスを考えながら、
どのくらいのボリュームで弾くのか・・?を
考えて打鍵していく必要があります。


さて、ちょっと話はそれますが、
音は高音は上方に、
低音域は下方へ這うように伝わります。
音響さんは、それを中央に集める仕事をします。

多目的活動室、昨年は約100名のお客様が来てくださいました。
今年はもう少し増えるかな?と思います。

リハーサルの時にはお客さんはいない。
開演した時には、そこに100名を超える人が入っている。

そうすると、人がいない時はよく響いた音も、
人が入ると、その人たちに音が吸収されて響きにくく、
伝わりにくくなります。
これは、プラスに出るときも、マイナスに出るときもあります。

プラスに出るときは、会場自体がよく響きすぎる場合、
それを抑える効果があります。
マイナスに出るときは、こもって、はっきり聞こえなくなります。
高音が聞こえすぎたり、逆に低音ばかりが響いたり・・

音響さんは、本番でお客さんに聴いていただく音を想定して、
リハーサルの時点で調整します。

結果、より良い音で聴いていただくことができます。

昨年はMCの途中でマイクの不具合が起きてしまいました。
今年は歌も人数が多いので、調整も何もない状態で歌うことは
考えられません。全く聴けない音になります。

ということで、今回は音響さんを入れるのです。
お客さんにより良い音で楽しんでいただくために。
そして自分たちも、せっかく練習した音が、ちゃんと
伝わるために。プロの手を借ります。

と、言っても、プロでも思いがけないアクシデントはあるけどね。
それは仕方ないです。



さて、話は元に戻ります。

ppとついていると、ついつい弱くしすぎて、
鍵盤をなでてしまって音は出ていない、
ってことがあります。
これはまずい

フォルテを意識しすぎて、ガンガンやりすぎて、
力いっぱい鍵盤を叩いてしまい、
音は間違っていなくても、汚い音は雑音です。


では、どうやって解決するか?


まず、全体をながめる。
どこに、どんな風に強弱がついているかを把握する。
しっかり頭に入れる。

(練習時に、いきなり弾き出さないでこれをやることが大切です。
できれば毎回、心が落ち着きます。)


打鍵の弱い人は、ppにこだわらず、自分が思っている
pくらいの音を出す。

スピードが速くなるところは特に注意します。
勢いで鳴ってない音もスルーしてしまいます。


打鍵の強すぎる人は、fをmfで弾こうとするよりも、
打鍵した時に、手首に力を入れないで力を抜いて
腕の重さを鍵盤に乗せる感じで弾いてみる。


今弾いているフレーズの、メロディを心の中で歌う。
メロディを伝えることを意識する。
リズムのおかずは抑え気味に弾く。


4小節、8小節を区切りとして弾いてみる。
そして全体を流す。


番外編
イメトレしながら弾いてください。
自分を会場に置いて、お客さんが聴いてくれているところ、
拍手が鳴っているところを、めちゃポジティブシンキングします。
効果大!ですよ


あたりを、今月もう一度意識してやってみてください。


音響さんは、みなさんの練習した音を、
ベストに聴こえるように努力をしてくれますが、
出ない音を出してくれたり、
固い音を柔らかくしてくれたりはしません。

さあ!あと2ヶ月きりました。

私もタイムテーブルにとりかかりました。
しばらく頭、悩ませます。

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