よく言われました。ピアノの先生に。
そして私も今、ゆってます。

歌うように弾きましょう

小さい頃、なんとなくはわかったような気がしてた。
先生の言いたいこと。
でも、具体的にどんな練習をしたらいいのか、
技術的にはどうしたらいいのか、
どんな気持ちでピアノに向かえばいいのか、
あまりよくわからなかった。

「曲想を捉えて!」
も、小学生の私には漠然としたイメージだったなあ~

先生、(じゅんこ先生も、)あなたにはわかっていても、
生徒さんに伝わらなければ
なあ~んの意味もないのです。
これは私の日々の教訓


曲の仕上げのパターンとして、
譜読みが正確にできるようになったら
この表現力が問われるようになってきます。



まず、全体をよくながめること。

静かに入って途中で盛り上がって、
リピートしたら次は軽やかにスタッカートが
たくさん出てきてる・・など、
全体を把握します。


8小節くらいのフレーズで分けて見ていく。

小さな区切りで細かく見ます。
そのとき、最も歌うような感じに近くなるのが強弱をつけること。
クレッシェンド、ディクレッシェンドはとても大事。
抑揚ってやつ。

曲にもよりますが、自分のppがどのくらいの音量なのか
その時どんな弾き方をしているのか知っておくといいと思います。


ブレス(息継ぎ)を忘れないように。

歌うってことは、必ず息を吸いながらじゃないと
歌えません。ピアノもブレスを入れて弾く気持ちを持ちます。
具体的にはスラーとスラーの間は切ります。
(と言うと、スパッと潔く切ってしまわれる方がいるので、
一度指を離して置きなおす感じ)

曲頭、拍の手前では、息を吸ってジャストの位置で吐くような
気持ちで弾きます。



ホントに歌います。

と言っても、弾きながら歌うのは難しいので、
昨日のあんちゃんママとのレッスンでは、
課題曲を私が弾いて、
あんちゃんママに歌ってもらいました。

もっと厳密に言うと、奏者が一番気持ちよく
歌えるスピードに、私がついていきながら弾きます。

気持ちいい~
と思いながらメロディをラララで歌えるスピードが、
歌うように聞こえる速さ、溜め、抑揚、強弱含む表現。

そういう感覚で弾くと、歌うように・・が近くなっていきます。
ホントに歌ってますからね
家での練習時は、心の中で歌いながら弾いて
ウットリするのもたまにはいいです。


そしてメロディをよく感じること。

曲のタイトルからも曲想を予想できます。
〇すみれ
〇乙女の祈り
〇小犬のワルツ
〇(ここはみなさんの曲のタイトルを入れてください。)
などなど・・・いっぱい。


自分の耳でよく聴くこと。

これとっても大事


ここまでの作業は、ピアノだけでなく
実は歌うときも、曲を作るときも、
同じような工程をたどります。


ザックリしたことしかここには書けませんが、
あとはまたレッスンでやりましょう!
横の流れがスムーズに行くだけでも、
かなり良いフレーズ感が生まれてきます。
大人のレッスン生のみなさんは特にがんばってくださいね


piano-rose

フォルテにもいろいろあります。

うれしい時は強い音で「ヤッターっ
って表現したくなるでしょう?

悲しくて号泣の時も、きっと強い音になると思う。

怒り、もフォルテになりますね。

寂しくて寂しくて奈落の底へ落ちる感じがするとしたら
それもフォルテかもしれない。

そんな風に、強い音にもいろんな感情表現があります。
全てが強く、ストレートな音ばかりではありません。
全部それに合わせて音を、タッチを変えていく必要があります。

それが曲想を捉え、表現をしていくことのひとつでもあります。
ピアノは心も育てていかなくてはいけないですね。

pピアノで優しく弱く弾く時も同じです。