3月のコラボライブでは
ベートーベンの「月光」を披露してくれた圭くんでしたが、
あれから2ヶ月、もう1曲レパートリーが増えました。

ショパン ワルツ第7番です。
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圭くん、ショパンは2曲目です。
以前はエンジェルスマイルのライブで「ノクターン」を
見事に弾いてくれました


圭くんを見ていると、ピアノの練習は何も特別なことではなく、
朝、顔を洗うように、歯を磨くように・・
あたりまえの生活の中の一部分になっているように思えます。

練習が好きだから、嫌いだから・・ではなく、
始めたことを自然に受け入れ、ごく普通にピアノとつき合い、
だんだんお互いを知り、受け入れ、今もただ一緒に過ごしている・・
そんな家族のような親友のようなつき合いに見えます。

音楽と程よいインターバルを保ちながら、過ごしているように感じます。

それはきっとご両親が、スタートした当初から
お稽古事を特別扱いしないで導いて来られたからだと思います。

今の圭くんの数々の演奏を作ったのは
ご両親の淡々とした継続への姿勢ですね
私も見習うことたーくさんあります。


ショパンのワルツです。



ほとんど毎日欠かさず弾いてきた圭くんですが、
そんなに何時間も毎日がんばってきたわけではありません。
本人曰く、30分くらいだということです。

でも一日30分コツコツ続けることは、長い目で見ると
大きな結果を残すのですね。
上手くなることを目指していたのでも、有名になりたいわけでもなく、
ただそばに好きなピアノがある・・というだけの心静かな関係が
柔らかな音色となり、聴く人の心を癒し、元気を与え続けています。

いつもライブのたびに、
圭くんの演奏を聴いてピアノを始める方がいらっしゃいます。
チビッコたちはお兄ちゃんが目標です


高機能自閉症であることを自分自身が受け入れ、
誰に対しても偏見がなく明るく優しい圭くん。

つき合えばつき合うほど、
コミュニケーションが苦手なのは実は彼ではなく、
少し言葉での表現方法が他の大勢と違うから・・と
それ以上彼を知ろうとしない、私たちの方ではないかと思う時すらあります。


本人は気負いなく生きているように見えますが、
きっと大きな使命があるのだと、最近、一緒にいて感じています。